私はオンライン家庭教師をしています。自分の勉強の成果を確認する意味で定期的に模試を受けており、先日の駿台全国模試(2024年第1回)で文系3教科で全国1位を取りました。
この記事では、私が今までにしてきた勉強法や勉強内容を、上手くいったものも上手くいかなかったものも紹介していこうと思います。まだまだ実力不足で勉強の途上でもあるので、今後のアイディアも書いていきます。 こういう勉強法をすれば成績が伸びる!という話をするよりも、どういう試行錯誤を繰り返してきたかを伝えたいです。勉強法は、今の学力、目指しているレベル、勉強にかけられる時間によって最適解が変わってきます。だから、僕の勉強法を真似すれば全国一位になれるというものではありません。でも、勉強法を考え出す考え方の部分を真似すれば誰でも成績が伸びるでしょう。また、いい勉強法を見つけてそれをやるだけで成績が伸びる!というものでもありません。勉強法は細かく修正を繰り返すものですし、その過程で無駄な勉強もたくさんします。でも、その試行錯誤自体に意味があるので、あまりにも無駄を避けようとするのはよくないです。
僕が他に公開している勉強法の記事と一緒に読んでもらうと参考になるところがたくさん見つかるかと思います。
今回は教科を絞らずに経歴を紹介します。
目次
幼少期
小学校・中学校(地方公立)
高校(都立西高校)
家庭教師(大学4年〜)
幼少期
幼少期は幼稚園・保育園に通っていません。しかも一人っ子だったので、同年代の子供との関わりが一切ないまま育ちました。小さい頃から知的好奇心が強くて、物心ついた頃には漢字が読めて、大人が読むような本を読んでいました。この頃にテレビのニュースやドキュメンタリーを見て身につけた教養は大学受験でも活きたと思います。
小学校・中学校(地方公立)
小学校は地方公立です。小学校のときは宿題以外で家で勉強することはありませんでした(例外は漢字の書き取りで、これは自主的にやっていました)。 中学も地方公立です。中学のときは学年で1〜5番くらいだったはずです(得点分布が発表されるだけで順位は発表されないので正確な順位は分からない)。中学からは家で勉強するようになりました。中1の頃は真面目に勉強していて、学年1位のことも多かったです。中2くらいから、それがプレッシャーになってきてソフトテニスに逃げました笑 それがきっかけになって、今もソフトテニスをしているのだから不思議なものです。 中学ではZ会の通信教育をやっていました。中学までは学校の勉強で苦労することはなかったです。英語と数学はやや怪しいところが現れ始めていましたが。 小中は地方公立でしたが、高校は東京の難関校を受験しました。小中までみんなに「勉強ができる」という見られ方をしていたから、そうでないふうに見られるところに行きたかったんです。周りと考えていることが違って、素を出すと浮いてしまうから、冗談とか言って誤魔化してました。素を出しても自分が浮かないところに行きたかったと言ってもいいです。まあ結局、高校でも大学でも頭のいい人はいたけど、自分みたいな変な考え方や生き方をしている人はいなかったんですけど。 さて、東京の高校入試は教科書レベルを大きく超えたものを出題してくるので、かなり苦戦しました。特に数学と英語が難しかったです。どういう対策をすればいいのか情報も全然なかったので、難しい問題集を解いてなんとかしようしましたが、闇雲にやっただけなので効果は上がりませんでした。塾には通っていません。中2のときに東京で難関高校受験向けの夏期講習を受けたのですが、あんまり合わなかったので、それ以来一度も塾に通ったことはありません。人に教わるのがあんまり好きじゃないんですよね。自分の頭で考えたい。
高校受験は筑波大附属と渋谷幕張に落ちて都立西に進学しました。高校入試がうまく行かなかったことは悔しかったというかプライドが傷ついたというか、そんな体験でした。ここで第一志望に落ちたからこそ、大学受験で取り返そうと思って東大を受験した部分があります。第一志望に受かっていたら東大を受けていなかったかもしれません。
高校(都立西高校)
高1の頃は中の上くらいの成績だったけれど、高3のときは文系で一桁順位でした。順位が上がった理由は謎です。周りより勉強していないのに成績だけ上がってました。中学までの勉強よりも高校の勉強の方が相性がよかったんだろうなとは思います。中学までの勉強だとテスト範囲を全部覚えてノーミスでいかないといけないのに対して、高校の勉強は難しい問題をなんとか正解を捻り出すことができればいい成績が取れます。僕は後者の方が得意です。今年全国1位を取れたのも平均点が低い駿台全国模試です。僕が平均点の高い共通テスト型の模試で全国1位を取るのは難しいでしょうね。 受験を意識する前の勉強時間は、平均して30分くらい(テスト前を含む)で、受験期(高3の5月以降)は3時間くらい(土日を含む)だったと思います。合計の勉強時間は東大合格者の平均の5分の1から3分の1くらいではないでしょうか。要領のいい勉強をしていたというわけではなくて、鬱だったのでそれくらいで精一杯でした。大学受験まではセンスだけでなんとかしているような感じで、正直言って勉強法はめちゃくちゃでした。完璧主義で身動きが取れなくなることが多かったですね。高校もZ会をやっていましたが、中学のときとは違って結構溜め込んでいましたね。 長期的な計画はほぼ立てていなかったです。というか立てても完全に計画倒れでした。この頃の勉強法は、「一番弱くて一番伸びそうなところに時間を割く!」という感じのものでした。無茶苦茶なやり方ですが、前から順番に勉強するよりは効果があったりします。中長期的な計画はないか、あったとしても適当だったり全く守れなかったりでした。ただ当時から、「ここをやれば成績が伸びそう」という勘のようなものは優れていたと思います。僕の長所はこういうメタ認知だと思います。自分のことでも生徒のことでも、何をどのようにどれくらいやればどれくらい成績が伸びるか大体の見当がつきます。
高校のときは模試の成績もギリギリで、本番の点数も合格者最低点に近くて、ギリギリ滑り込んだ感じです。併願していた早稲田には落ちました。知識量が少なかったので、私立型の入試は厳しかったです。
家庭教師(大学4年〜)
大学4年の頃に家庭教師を始めました。苦手だと感じていた英数は中学レベルから復習しました。これで、苦手をだいぶ克服できました。勉強でつまずき始めたら、かなり前のレベルにまで戻って、完璧を積み重ねていくことが大事です。僕は一応東大に合格する学力があったけれど、中学レベルの復習で得るものがたくさんありました。高校生でも小学校レベルからやり直した方がいいケースはいくらでもあります(特に数学)。やり直すのも単にドリルを解くだけでは意味がなくて、本質的なところを理解することが大事なんですけど、ここを説明するのは難しいので今回の記事では触れないことにします。この頃からちゃんとした勉強法で勉強するようになりましたね。状況を俯瞰する余裕ができたことが大きかったと思います。高校生のときは目の前の課題で精一杯だったので。 この頃からメモ魔になりました。僕は注意力が欠けていて、思考がかなり飛びやすいんですよね。だから、何でもメモして、タスクリストを常に作るようになりました。これで、うっかりがだいぶ減りました。社会人になってからGTDという手法に出会って、さらにメモ魔の度合いが増しました。紙のメモの方が好きだけど、電子媒体もたくさん使います。使うアプリはシンプルなものが好みなので、昔はEvernote、今はnotionを主に使います。
家庭教師の仕事が上手くいったので、大学を卒業してそのままプロの家庭教師として活動し始めました。そこで、指導力向上のために全国1位を目標に模試を受験するようになりました。僕が教えている勉強法は自分が学生のときにしていた勉強法ではありません。学生のときの成功体験に囚われた教え方をしていないところに僕の教え方の特色があると思います。教えているのは、自分のやり方ではなくて、生徒にとってベストだと思うやり方です。なので、今のやり方をそのまま教えているというわけでもありません。本当は全教科勉強したいところだけれど、仕事で教える、英語・国語・世界史に絞って勉強してきました。数学と日本史も教えることはあるけれど、全国一位を狙えるレベルではないので教科数を絞っています。 ちゃんとした勉強法で勉強を始めて比較的すぐに偏差値80くらいになったけど、20代後半はそこから伸び悩みました。この頃はちょっと難しいものに手を出しすぎていました。そして地味な暗記作業を疎かにしていたのがよくなかったです。その後30代前半は模試に向けての勉強まで手が回りませんでした。
そして今年(2024年 35歳)にようやく全国1位が取れました。今回は高校基礎レベルの勉強を中心に据えました。基礎レベルのやや怪しいところを一つずつ潰していくことで確実に実力を伸ばすことができたと思います。 僕は努力するのがとても苦手で、勉強時間がとても短いです。というか体質的に活動時間自体が短いです。30代半ばになって、ようやく自分の特性を理解して、なんとか自分という乗り物を乗りこなせるようになってきた感じがします。今回の模試に向けては5ヶ月勉強しました。人生で一番コツコツ勉強しました。火事場の馬鹿力に頼らないで継続できたと思います。しかし、今もちょっと気を抜くと生活が完全に崩れて何も勉強できなくなってしまいます。自分の扱いがとても難しいです。最近になって、記録魔になってきましたね。実際の行動と自分の認識のズレを修正するイメージです。 まだ実力不足なので勉強は継続しています。春の模試で3教科で全国1位になっただけなので、教科数が増えたり東大レベルになったりしたら1位を取れるレベルではありません。30代後半にうちはしっかり勉強して模試にもまた挑戦したいなと思っています。教科数を増やすことと、英国世のレベルをさらに上げることに並行して取り組もうと思っています。 次回からは各教科ごとの勉強法遍歴を紹介します。
こういうふうに勉強法を工夫することで成績は大きく伸びていきます。僕は3教科の偏差値が高校のときより30伸びています。 一人一人の状況によって勉強法は変わってくるので、僕は個別指導というスタイルを大事にしてオンラインで家庭教師をしています。 体験授業の申し込みはこちらから受け付けているので勉強法を変えて成績を伸ばしたい人はぜひ!!https://daikatsumata54.wixsite.com/dai-katsumata
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