私はオンライン家庭教師をしています。自分の勉強の成果を確認する意味で定期的に模試を受けており、先日の駿台全国模試(2024年第1回)で文系3教科で全国1位を取りました。
世界史の勉強法については別記事に詳しくまとめています。今考えるベストな勉強法がこれです。
目次
小学校入学前〜中学
高校(都立西高校)
社会人
小学校入学前〜中学
日本史が大好きでした。小学校に入る1年前くらいから日本史にハマり、特に戦国時代が好きでした。大人が読むような本も読んでいました。 また、物心つく頃には漢字が読めたので、小学校に入る前からニュースやドキュメンタリー(クローズアップ現代とかNHKスペシャルとか)を見ていました。新聞も読んでいました。これで教養がだいぶついたので、社会はずっと得意でした。高校では、特に地理と公民(現代社会)に恩恵がありました。この2科目は勉強しなくてもそれなりの点数が取れました。 高校世界史レベルの知識に触れる機会はほとんどなかったけれど、地理の教養があったことが世界史の勉強に大きくプラスに働いたと思います。
中学でも社会は得意でした。教科書を読んで、自分の口で説明してみるという勉強スタイルは、この頃に芽生え始めていたように思います。 高校受験でも社会の偏差値が一番良かったです。東京の高校を受験しましたが、特別な勉強をしなくても対応できました。でも、東京の私立は国数英の3教科の高校が多くて、社会が得意でもメリットが少ないんですよね。
高校(都立西高校)
社会はどの科目も定期テストの成績がよかったです。特に日本史と世界史がよかったです。世界史では先生との出会いが大きかったです。津野田興一先生という方の授業がとても面白くて、世界史にハマりました。津野田先生は一般向けの書籍を何冊も出している素晴らしい先生で(ちくま新書や岩波ジュニア新書からも本が出ています。検索してみてください)、世界史に対する情熱がすごくて、授業がほんとに面白かったです。 日本史の方が知識があったので楽だったけれど、世界史の方が知らないことが沢山あって学びたいことがたくさんあったから、受験では世界史選択にしました。東大受験だったので、地歴は2科目必要で、2科目目は地理にしました。これは地理の方が勉強しなくてもそれなりの点数が取れたからです。苦手の英数に勉強時間を割くために、地理を選択しました。 高2の頃は、よく分からないところや覚えにくいところをノートに書き殴って頭を整理するという勉強法で試験に臨んでいました。これで学年1位ではなかったけれど、クラスでは3番以内くらいだったと思います。高2の最後の方からは(僕の高校では文理が分かれるのは高3からなので、受験を本格的に意識するのはこの頃から)、まとめノートを作るようになりました。まとめノートを作る作業は学校の休み時間や他の授業時間にしていました。そして、暗記は試験前日に一気にやるというスタイルでした。 それで約1年間学年1位でした。世界史が非常に得意だったので、世界史に割く時間は最低限にして、苦手な英数に勉強時間を回していました。なので、世界史は学校にいる間にまとめノートを作り、定期テスト前日にまとめノートを暗記する以外は基本的に勉強しませんでした。さすがに、1回だけの暗記では忘れてしまうので、年2回の校内実力テストに合わせて、全範囲を復習しました。それでも、勉強期間は1週間に満たなかったと思います。そして、勉強時間を他の教科に充てるために、センター試験(現共通テスト)では地理を選択しました。そして、二次試験の直前に全範囲を1週間くらいで復習しました。最後の復習はちょっと時間不足で失敗しました。それもあってか東大の入試は38点でした。40前半は取れると思っていたので失敗でした。 記憶力はいい方だと思いますけど、暗記に頼っているという感じは自分の中ではないです。できるだけ丸暗記にならないように工夫することを大事して、勝負はその段階でつくと思っています。また、歴史マニアとは違う勉強法をしていると思います。あくまでも試験で点を取るための勉強をしています。趣味の日本史と、受験の世界史では勉強の仕方が全然違います。
社会人
社会人になってからは、直前に一気に暗記するというスタイルがただただしんどいので他の方法を模索するようになりました。使う教材の種類が増えました。高校生のときは、教科書も用語集も一問一答も使っていませんでした。教科書ってすごくいいじゃんって気がつきましたね。教科書はもっと早くから使うべきでした。 用語集、一問一答、詳説世界史研究、角川世界史辞典を使うようになりました。用語集や世界史辞典は、通読するようなものではありませんが、調べ物には便利ですね。用語集は、どこまで覚えればいいのかの目安にもなります。詳説世界史研究は細かい内容が多いですが、雰囲気を掴むのに便利です。
また、一般向けの歴史の本を読むようになりました。文庫の『世界の歴史』シリーズや新書の『物語〇〇の歴史』といったレベルのものです。これは効果もあった反面、背伸びしていただけだった面もあります。効果があったのは、教科書を読むだけでは掴めない、各時代の雰囲気を掴めたことです。一方で、基本的事項の暗記が疎かなのに難しい内容ばかり読んでいたので無駄も多かったです。
そして、一問一答を使うような勉強法が一般的だから自分もそうした方がいいかなと思って、一問一答を繰り返し解くようなやり方を試してみました。でも、結局ダメでしたね。浅い理解を何度も上塗りしても深い理解にはならないです。浅いのを何度も繰り返すより、一発で深く理解して覚える方が結局は早いです。 あとは音声教材も使うようになりました。青木のトークで攻略世界史を使いました。これは家事の時間に聞き流すような使い方をして、有効だったと思います。でも、メインに据えてはだめです。忘れるのを防ぐためという使い方ですね。 また、まとめノートを作る作業も定期的にやっていました。高校のときは教科書の単元に合わせたまとめ方でしたが、社会人になってからはテーマごとのまとめを作るようになりました。例えば、中国の土地制度とか、そういうものです。こうすることで、世界史全体が見渡せるようになってきます。高校のときよりずっと全体像が見えるようになっていると思います。
しかし、理解が深まることと点数が取れることはまたちょっと違います。今回の模試に向けては、別記事に書いた暗記のやり方に戻しました。結局、原点回帰で高校のときのやり方に戻りました。2日に1単元のペースで暗記をやりました(試験範囲全体が60単元くらいでした)。 基本的事項を忘れつつあると感じたからです。テーマごとではなく、教科書にあるような単元ごとに古代から順番に復習しました。これは、勉強する範囲の漏れが出ないようにするためです。歴史は覚えるべきことを全部覚えさえすれば満点が取れる教科なので、覚えるべき事項の漏れがないように気を付けたかったわけです。覚えるべき事項の確認が必要なので、いきなり暗記をするのではなく、用語集を見直したり一問一答を問いたりして、まず覚えるべき事項が何なのかを確認します。理解が不十分だと感じた箇所は教科書や資料集で調べて、まとめノート(高校のときのものを再利用しつつ社会時になってからのノートも使いました)を書き足しました。こういう作業をさぼっていきなり暗記しても記憶に残りません。地味に時間がかかるのですが、早く暗記に移りたくなる気持ちをぐっと我慢して頭を整理することに注力します。そして、最後に一気に暗記します。 全単元が終わったら、もう一度最初から暗記の作業のやり直しです。今度は1日に4単元くらいやります。これはとてもしんどくて、2周目は途中までしか終わりませんでした。
今回はこの勉強法できっちりいい点数が取れたので、やり方は間違っていなかったと思います。今後の懸念点は、範囲が広がったり難易度が上がったりしたときに覚えきれるかどうかです。今回は近世までが範囲で近現代はやっていないので、近現代をきっちり勉強し直さないといけません。しんどいので、つい後回しになっているのですが、コツコツとまとめ作りをしていきたいです。
世界史は高校のときから勉強法がほぼ完成していた教科ですね。苦手だった英語と比べると全然違います。こういうのがセンスの違い?なんでしょうかね。
こういうふうに勉強法を工夫することで成績は大きく伸びていきます。僕は3教科の偏差値が高校のときより30伸びています。 一人一人の状況によって勉強法は変わってくるので、僕は個別指導というスタイルを大事にしてオンラインで家庭教師をしています。 体験授業の申し込みはこちらから受け付けているので勉強法を変えて成績を伸ばしたい人はぜひ!!https://daikatsumata54.wixsite.com/dai-katsumata
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