コスパ最強の浪人方法は
オンラインコーチング×宅浪×安価な映像授業だと考えます。
「え!?予備校に通わないの??」と思いますよね(筆者は大手予備校で働いていたことがありますがそれでも独学をすすめます)。 どうしてそうなるのか、各勉強方法のメリットとデメリットを説明していきましょう。 独学こそが最強の勉強法です!
大手予備校 メリット * 講師のレベルが高い * 勉強のペースをつかみやすい * 勉強仲間を作りやすい * 自習室が使える デメリット * 年間の授業料がそれなりに高い * 一斉授業なので自分のレベルに合うとは限らない * 授業を「聞く」スタイルの勉強は速度が遅い * 基礎がボロボロだと授業の効果がない * 予習復習に追われるだけになる可能性がある * 大都市圏に住んでいない人は通うのが大変
といった感じです。
一番のメリットは誰でもそれなりに勉強をするようになるということ。毎日のように授業があるので最低限の勉強時間を確保できますね。自習室を使いたいから塾・予備校に通う人も多い印象です。場所の影響というのはとても大きいので、自分用の勉強場所を見つけることは大事です。 一方で、自分で勉強する習慣がついている人、を自力で何とか習慣づけしようと思っている人にとってはやや割高かもしれません。勉強の効率は「独学」が最強です。結局、自分で頭をひねった時間だけが自分の財産になります。ある研究では、一流の音楽家になれた人と一歩手前で止まった人を比較すると、どちらもかなりの練習量をこなしているにはいるが、二つのグループには練習量に差が見出されたそうです。そして、特に自分一人で練習する、やや退屈でしんどい練習の時間に、特に大きな差があったそうです。(※有名な研究ですが、再現性に疑問符がつけられてもいます) また、視覚から情報を拾うことと、聴覚から情報を拾うことを比べると、視覚の方が単位時間当たりの情報量が多いです。言い換えると、授業を聴くよりも参考書を読む方が、勉強のスピードが速いということです。視覚と聴覚のどちらを使った勉強が得意かという点については、個人差もあるようなので、自分に合ったスタイルを選ぶことも大事です。とはいえ、受験勉強自体が視覚を使った勉強との相性が良いと言えるでしょう。 基本ができていない人にも向かないでしょう。授業の序盤で基本事項は軽く説明してくれますが、時間は限られています。非進学校出身、進学校出身で学校の授業がいまいちだったり全く聞いてなかったりした、超苦手教科がある、逆転合格を狙っているなどの人との相性は良くないです。予備校に通うなら、駿台・河合・代ゼミ・東進のどれがいいかという点も気になるところだと思います。筆者は上記の中のあるところで働いていた経験もあります。 結論は「どれでもいい」です。 何とも煮え切らないですが、大きな差はないと思います。授業の質は「どの予備校か」による違いよりも「どの先生か」による違いが大きいからです。ちなみに、イメージだけで選択肢から外している人に向けて言うと、代ゼミもありです。実力のある講師も残っていますし、生徒数が少ない分、質問や添削のお願いもしやすいでしょう。それなりに学力がある人は学費が安くなるところを選んでもいいかもしれません。通年の授業ではなく、単科の授業を受講するのも手です。自習室も利用できるようになる場合があるので、コスパがいいです。
安価な映像授業 メリット * 安い * 好きなタイミングで好きな授業を受けられる * 自分に必要な授業だけを取れる * 再生速度を変えられる デメリット * 講師の質や選択肢の幅でやや劣る * 勉強のペースをつかみにくい
ライブ授業もやっているところもありますが、ここでは録画された映像授業に絞ってメリット・デメリットを検討していきます。 映像授業は安いのでコスパが良いです。また、予備校の場合、ある程度カリキュラムが決まっていて、自分にそこまで必要ない授業も取らないといけないですが、映像ならその必要はありません。「どの先生の授業を受けるか」よりも「自分でどれだけ頭を使って勉強するか」の方がはるかに大事なので、大手予備校との授業の質の違いなどは気にしなくていいと思っています。後で紹介するサービスなら一定のレベルが担保されています。 参考書学習が最強と言っても、右も左もわからない苦手教科や参考書が充実していない分野やコツが掴めない分野では、授業を聴くこともとても良い勉強法です。これらの分野に絞って映像授業を受けると、とても効率がいいでしょう。再生速度を上げれば、勉強の進度も速くなります。 自分に必要な授業を必要なタイミングで受けられるので、適切な勉強計画を立てられる人にとっては、すごく効果的です。自分のことをよく分かっていないと使いこなせないツールかもしれないです。そして、「いつでも受けられる」と思うからこそ、先延ばしにしてやらないということにもなりがちでモチベーションの維持が難しいです。いくつかサービスを紹介しますね スタディサプリ 言わずと知れた業界最大手。講師の知名度も高いですが、スタディサプリが大きくなったことで有名になった講師が多いです。
アオイゼミ 若手の実力派講師が多いです。これから有名になる講師の授業を受けられると考えるとお得感があります。無料で受けられる授業もあるので、親が一切お金を出してくれないような厳しい環境の人でも使えます。
学びエイド 講師数が多いです。講師の知名度や経歴にはかなり幅があります。1コマ5分の短い授業であることがポイントです。無料でも受講できます。
学研プライムゼミ かなり有名な先生がそろっている分、他の映像授業より高いです。価格帯で考えると、Z会や進研ゼミのような通信教育と並べて比較した方がいいかもしれません。
juken7 上記の4つに比べると知名度が低いものも紹介します。物理・英語・数学・化学の授業があります。講師のレベルが高いので穴場だと思います。
YouTubeにある各種の動画 おすすめしません。特に学生がやっているものは、ハズレ率が高いです。再生数を稼ぐためにわかりやすく見せているだけで内容はめちゃくちゃというパターンが多いです。もちろん良質なものもあるでしょうが、探すのが大変です。 どうも受験や学歴の世界では現役〇〇生というのが評価されますが、おかしな話です。例えば、甲子園出場経験のある大学生とプロ野球選手だったらどっちのレベルが高いですか?高校卒業後に努力を重ねたプロですよね。それと同じことです。高3時点での学力なんて、その後努力を続けた人と比べたら大したことはありません。プロを信頼しましょう。授業の質なら大手予備校の先生を信頼しましょう。複数登録して、自分に合った先生の授業を受けるという使い方も大いにありです。
宅浪 メリット * 参考書学習はコスパ最強 * 自分に合った計画で勉強を進められる * お金がかからない デメリット * 人との関わりがなくメンタルを維持するのが難しい * 自由度が高すぎて計画を立てにくい * 誰かに質問したり添削をお願いしたりできない宅浪なんてありえない!って思っている人もいるでしょうが、宅浪こそ最強です。 筆者自身、現在宅浪のような生活をしていて(ほぼ自宅にこもって受験指導のための勉強と哲学の研究)、すごく充実した勉強ができています。 自分に必要な勉強が何か分かってさえいれば、それに注力できるので最強です。そしてお金がかからない。 しかし、ハイリスクでもあります。メンタルが崩壊して一年を棒に振る可能性も大いにあります。
オンラインコーチング
そこで、宅浪や映像授業との補完性が抜群なオンラインコーチングの出番です!メリット
* 良い勉強法・勉強計画で勉強ができる
* モチベーションを高められる
* 相談相手がいることで安心感を持って受験に集中できる
* 一対一でみっちり添削してもらえる
* 地方在住・非進学校出身でも受験情報が手に入る
* 受験勉強を通じて精神的に成長できる
デメリット
* それなりの値段はする
* 親の理解が得られない場合がある
勉強で最も差がつく部分は勉強法や勉強計画です。受ける授業の質や勉強時間の差も違いを生みますが、それらは一定のレベルにさえ達していればOKです。勉強法が変われば、全ての勉強の効率がアップします。仮にコーチングを受ける時間が週に1時間でも、その効果は他の勉強時間全てに及ぶわけです。なので、一見高いように見える料金も、成績の伸びに対するコスパで考えれば安いものになります。
また、メンタル面でのサポートも大きい意味を持ちます。特に、自学を中心に据える場合、どうしても計画に不安が出たり、先行きが見えなくなり不安になるものです。そういうときに、受験知識が豊富な人が身近にいると安心感が違います。何事にも先達はあらまほしきことなり(徒然草)。
毎週授業があって、勉強の経過を報告するという事実があるだけでも、勉強量を維持する効果があるものです。一回きりの相談ではなく、毎週コーチングを受けることに意味があります。受験勉強が進み、成長していくに伴って、課題もまた更新されていくからです。
こういうスタイルで勉強を進めていくと、自主性・主体性を持って勉強をしている実感があるので普通に学校や予備校で勉強を進めるよりも、満足感が高くなります。私の教え子は勉強が好きになったと口々に言います。そして、自分と向き合うことで、自分のことがよく分かるようになり、成長したとも言います。成績の伸び以外に得られるものがあることもコーチングの大きなメリットかもしれません。
また、分野によっては一対一での添削指導が大きな効果を生みます。私の経験では現代文や英文解釈で丁寧に添削をすると大きく成績が伸びます。宅浪や映像授業の弱点である、計画やモチベーションの部分を補えるのでとても相性が良いです。宅浪や映像授業で費用を抑えつつ、オンラインコーチングに予算を振り向けると、トータルの金額も予備校に通うのと同じかそれより安いくらいになるはずです。いくつかサービスを紹介します
勝又大 はい、私です(笑) 手前味噌ですが、業界最高水準のレベルにあると思います。スカイプで週一回のオンライン指導+ラインで毎日の課題添削と質問対応という内容です。 勉強法のコーチングと各教科の指導(文系全般)を高いレベルで両立できる人は業界にほぼいないでしょう。やや値段は張りますが、コーチングと文系教科すべての教科指導をカバーでき、成績が伸びる確率もかなり高いのでコスパは良いです。 私はどちらかと言うと「戦術家」なので、やる気がある程度ある人や勉強習慣がそれなりにある人と相性がいいです。まずは上記のリンクから無料授業をお申し込みください。体験授業というより、学習プランの提案をしています。この記事を読んで「自分にはどれが合っているんだろう」と思った人はご連絡ください。あなたに合ったプランを提案します。その上で私の授業を継続して受けたいと思ってもらえたらとても嬉しいです。
センセイプレイス 私がかつて教えていたところです。今は馬場先生のカラーが強いのでYouTubeを見て相性を判断するといいでしょう。私立文系に逆転合格を目指す人に向いているでしょう。「モチベーター」タイプのコーチングなので、自分の学力に自信を持てない人と相性がいいと思います。教科の内容に踏み込んだ指導はしていません。
武田塾 おすすめしません。割高です。
おまけ
運動 メリット * 頭が働くようになる * メンタル面での落ち込みを防げる デメリット * なし 受験生も運動するべきです!毎日歩くだけもいいので!実はこの記事で一番大事な話かもしれない。
アルバイト メリット * 受験の費用が稼げる * 勉強以外の人間関係が築ける デメリット * 勉強時間が減る 家庭の事情で親からの金銭的援助が期待できない人はアルバイトを少しするのもいいと思います。特に、宅浪は人との交流がなくなりがちなので、アルバイトとの相性がいいと思います。
最後にタイプ別におすすめを紹介します
都会(大手予備校のライブ授業を受けられるくらい)/田舎 都会は選択肢が広いので、何を選んでもいいでしょう。特に東京の場合、予備校の大きな校舎には、有名講師が集まっているので、予備校のメリットを最大限生かせるでしょう。 地方に住んでいる人は情報が不足しています。オンラインコーチングで情報を得つつ、映像授業を受けるのがいいでしょう。
金銭的余裕あり/なし 余裕があれば、予備校×オンラインコーチングなんてのもありです。予備校の授業をより活かせるようになるので相乗効果があります。 余裕がなければ、参考書と映像授業を駆使しましょう。参考書や問題集は、受験生からしたら高く感じられるかもしれませんが、塾や予備校の授業料に比べたら非常に安いものなのでガンガン買いましょう。情報はネットにあるものを有効活用することになりますが、玉石混交(石多め)なので、いいものを探すのが大変ですね。自分でアルバイトして、そのお金をオンラインコーチングなどに使った方が効率が良い場合もあります。
継続が得意/不得意 得意なら宅浪での独学がおすすめです。苦手なら予備校に通って授業のペースに合わせる方が楽でしょう。コーチングを受けるのは、どちらのタイプにも効果があるでしょう。
有名進学校出身/非進学校出身 名門校出身の人は、受験情報が自然に入ってくる環境にあるので、情報面の心配は少ないです。基礎ができている場合も多いので予備校を有効活用しやすいでしょう。 非進学校出身は情報不足が致命的です。また、周りのレベルが低い中でやってきたので意識が低くなりがちです。本人としては頑張っているつもりでも、進学校の人と比べると全然そんなことがないという場合も多々あります。オンラインコーチングがおすすめです。利用しない場合でも、信頼できる相談相手や情報源を見つけることが重要になります。
基礎ができている/できていない 基礎ができている人は予備校の授業や映像授業を使って勉強を進めやすいです。基礎ができていない人は、簡単なところから勉強し直さないといけないので独学がおすすめです。参考書でも分からないところは映像授業を使いましょう。ちなみに私は大学時代に英語と数学は中学レベルからやり直しました。遠回りなようでそれが近道です。
参考までに私の情報も載せます。 東京出身→小中は地方公立→高校は都内の公立進学校 塾なし Z会利用 という条件で東大に現役合格しました。 今は独学で勉強する日々です。たまに模試も受けています(駿台全国模試で偏差値80程度)。
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